イランとベネズエラが、米の制裁打破に向け協力
(last modified Tue, 30 Aug 2022 05:06:51 GMT )
8月 30, 2022 14:06 Asia/Tokyo
  • イランとベネズエラが、米の制裁打破に向け協力
    イランとベネズエラが、米の制裁打破に向け協力

イランとベネズエラは、アメリカが行使する制裁を打破するために協力しています。

イランとベネズエラの関係は、100年以上の歴史を持ちます。この関係は、1960年代にOPEC石油輸出国機構を他の3カ国と共に設立するという石油分野での協力につながり、また、1979年にイランでイスラム革命が勝利した後には、ベネズエラはイラン新政府を正式承認した最初の国の1つとなりました。

イランとベネズエラは現在、アメリカから一方的な制裁を受けており、両国政府は、多国間主義の擁護、アメリカの一方的な違法行為への対抗の必要性、核エネルギーの平和利用におけるイランの明白な権利、パレスチナ国民の権利の公的承認といった問題で、共通の見解を持っています。

ベネズエラ航空機

 

レバノン・アルマヤーディンテレビのレポーターは、アルゼンチンでのベネズエラ航空機押収事件から80日経った先日、この航空機の乗員にインタビューを行いました。

この報道で同報道員は、「反イラン・ベネズエラのあらゆる計画に失敗したアメリカが、覇権主義的な制裁や拿捕・押収という手段でこの二国の政策への対抗を続けているものの、イランとベネズエラは制裁打破に向けて互いに協力している」と伝えています。

ベネズエラ機の乗員2人は、同機を押収するためにアメリカが行った扇動行為を示す証拠を手にしているということです。

このベネズエラ機は今年6月6日、 メキシコからアルゼンチンに到着したものの、その2日後にウルグアイ政府から領空への侵入を許可されず、やむなくアルゼンチンに戻り、現在まで同地に留め置かれています。

アルゼンチン・ブエノスアイレスで6月に押収された貨物機のイラン人およびベネズエラ人の乗員について調べていたフェデリコ・ヴィレナ(Federico Vilena)アルゼンチン連邦判事は、今月1日にこのうちの12人に対し、出国許可を与えました。その中には、イラン人も1人含まれていました。

同判事は、19人いた貨物機乗員のうち7人(イラン人4 人、ベネズエラ人3人)に対しては、さらにアルゼンチンに留まるよう命じたということです。

この報道によれば、同機はベネズエラ航空傘下のエムトラスール社の所有であり、アメリカ財務省の制裁対象とされていました。

同機は、事件の1年前にイランのマーハーン航空から購入されており、アメリカは同社に対して疑惑を提示しています。

この報道ではさらに、この航空機がアルゼンチンに向かう前の去る5月にパラグアイへ飛行しており、そこからカリブ海のオランダ領アルバ島へたばこの積荷を輸送したと説明されました。

 


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