第79回ベネチア映画祭が開幕
第79回ベネチア国際映画祭が、現地時間の31日水曜に開幕しました。
ロイター通信が31日、イタリア・ベネチアから報じたところによりますと、今月10日まで開催されるこの映画祭の審査委員長で、米俳優のジュリアン・ムーア氏は記者団に対し、映画の未来を巡る議論では芸術がビジネスに優先すべきだと述べています。
また、「映画の未来について語る際、しばしばビジネスの未来についての話におとしめられ、芸術の未来の話にならない」と指摘しました。
さらに、「映画には常にさまざまな提供方法がある。私たちがどう生きるか、世界がどう進歩するかは常に変化するが、芸術は変わらない」と語っています。
11日間にわたり開催される同映画祭には、世界中から映画関係者者が集まり、動画配信大手ネットフリックスなど業界大手と並び、小規模で実験的な制作会社の貴重な機会となります。
なお、今回の映画祭には、イランからも4本の映画が出品されます。
コンペティション部門には、ヴァヒード・ジャリールヴァンド監督の作品『Shab, Dakheli, Divar (Beyond The Wall)』と、ジャアファル・パナーヒー監督の『Khers Nist (No Bears)』が出品される予定です。また、イランの有名な女優レイラー・ハータミー氏が審査員を務めることになっています。
また、斬新な作品を集めたオリゾンティ部門で、フーマン・セイイエディ監督の映画作品『Jange Jahani Sevom (World War III)』、そして、アーリヤン・ヴァズィーリー監督の『Bi Roya (Without Her)』Arian Vazirdaftariが上映されることになっています。
なお、今回のコンペティション部門には、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの新作『Bardo, falsa crónica de unas cuantas verdades』も出品されます。この映画の撮影監督はイランのダルユーシュ・ハンジ氏です。