アルゼンチンのテレビで、司会者が英女王の死去祝う
9月 10, 2022 16:43 Asia/Tokyo
英女王エリザベス2世の死去をうけ、アルゼンチンの生放送テレビ番組の司会者が、あからさまな祝賀の様子を見せました。
エリザベス2世は8日木曜、70年間の在位の後、96歳で亡くなりました。
メフル通信によりますと、アルゼンチンの生放送テレビ番組「Uno más uno tres」の司会者Santiago Cúneo氏は、エリザベス2世死去の報を聞くと、テレビカメラを前にしてこれを祝う行動を取りました。
同氏はその場で、「二度とない機会だ。彼女を地獄へ伴った悪魔に大きな拍手を。彼女はもうこの世にいない。ようやく、死ぬべき人物が死んだのだ」と語りました。
そして、英王室を攻撃しながら、王室一家を盗賊であり汚らわしい虐殺者だと形容しました。
アルゼンチンと英国の対立は、1982年のフォークランド紛争(アルゼンチン名:マルビナス紛争)に端を発します。3カ月近く続いた戦争は英国の勝利で終わりましたが、英側255人、アルゼンチン側649人の死者を出す結果となり、両国の対立は今もなお続いています。
フォークランド諸島(マルビナス諸島)は、アルゼンチン東端から483キロのところにある大西洋上の島々で、1万2173平方キロメートルの総面積があります。
両国の対立をめぐっては、1986年のメキシコW杯で行われたアルゼンチン対イングランド戦で、アルゼンチンがディエゴ・マラドーナ選手のいわゆる「神の手」と呼ばれるゴールによってイングランドを破ったことは、フォークランド紛争の仇をとったかたちとなり、アルゼンチン国民は胸のすくような思いをしました。
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