米バイデン政権が、グアンタナモ刑務所の秘密裏の閉所を目論む
9月 19, 2022 15:18 Asia/Tokyo
アメリカの国際金融情報紙・ウォールストリートジャーナルが、「バイデン米政権は、キューバにある悪名高く恐ろしいグアンタナモ刑務所を秘密裏に閉所させようとしている」と報じました。
2002年1月11日、キューバ・グアンタナモ湾にある米海軍基地に高セキュリティの軍事拘留センターが開設されました。そして、当時のブッシュ米政権が主張する対テロ戦争で逮捕された人々は、米国外で投獄され裁判にかけられるようになりました。
ウォールストリートジャーナル紙は「グアンタナモ刑務所の閉鎖は、バイデン氏の選挙運動中の公約の 1 つだったが、ホワイトハウスは、このプロセスをめぐって政治的論争を起こさないため、秘密裏にこのプロセスを追求している」と報じています。
同紙の報道ではさらに、「アメリカ政府はこの刑務所の閉鎖にさらに近づいており、拘留者を他のアメリカの刑務所に移送する努力が続けられている」とされています。
ジョージ・W・ブッシュ政権時代には、約780名がグアンタナモ刑務所に送り込まれました。しかし、これまでにこの刑務所の収監者のうち起訴されたのは18人、有罪判決を受けたのは 5 人のみにとどまっています。
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチの報告によりますと、米国はグアンタナモ刑務所維持のために年間5億4000万ドルを費やしています。
スペイン・エフェ通信はこれに先立ち、「9月11日以降の拷問、米の未公開の最大の秘密」という見出しの記事において、「2001年のアメリカ同時多発テロ攻撃から20年経った今でも、グアンタナモ湾でのCIA米中央情報局の拷問は機密事項に分類されている」と報じていました。