北朝鮮、ウクライナ4州のロシア編入を支持
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ウクライナ4州のロシア編入
北朝鮮が、ウクライナ4州のロシア編入への支持を表明しました。
フランス通信によりますと、北朝鮮は4日火曜、ウクライナ4州のロシア編入への支持を表明するとともに、米国とその同盟国が国連でロシアへの非難を主導し、ギャングのように振る舞っていると非難しています。
北朝鮮外務省のチョ・チョルス国際機構局長はKCNA朝鮮中央通信を通じて発表した談話で、ロシアへの編入の是非を問う住民投票は「人間の平等の原則を定めた国連憲章にのっとって行われ」完全に合法だったと擁護し、「有権者の圧倒的多数がロシアへの編入を支持した」と述べました。
また、米国が独立国の内政に干渉し、安保理を「悪用」していると指摘し「米国が安保理を盾とし、覇権を維持するための侵略の手段として利用できる時代は二度と戻ってこないだろう」と語っています。
さらに「安保理が国連憲章の目的と原則に反する非論理的でギャングが用いるような二重基準で、主権国家の独立した権利と基本的な利益を侵害しようとするならば、それに伴う結果の全責任を負うことになるだろう」と警告しました。
これに先立ち、国連安保理は去る9月30日、「ロシアのウクライナ4州併合非難決議案」を採決にかけましたが、これは常任理事国ロシアが拒否権を行使して否決されました。
アメリカとアルバニアが作成したこの決議案には、15理事国のうち10か国が賛成した一方で、中国とインド、ブラジル、ガボンは棄権し、ロシアを支持する国はありませんでした。
プーチン・ロシア大統領は去る9月30日、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州、南部のヘルソン州とザポロジエ州の計4州をロシアに編入させる条約に調印し、国民に向けた演説ではこれを「特殊軍事作戦の成果」だと強調しました。