米フロリダ州ハリケーンの死者100人超、生存者の捜索続く
大型ハリケーン「イアン」に直撃された米フロリダ州での死者数は、3日月曜時点で少なくとも100人に達しました。
CNNによりますと、フロリダ州リー郡の保安官事務所は3日、同郡だけで少なくとも54人が死亡したと発表しました。
また同州シャーロット郡の死者も、これまでの12人から24人に増えました。
当局によりますと、このほかコリアー郡で8人、ボルーシャ郡で5人、サラソタ郡で3人、マナティー郡で2人、さらに4つの郡で1人ずつの死者が出たということです。
さらに、イアンが直撃したノースカロライナ州でも、暴風雨に関連して4人が死亡しました。
フロリダ州のデサンティス知事のオフィスが今月2日に明らかにしたところでは、イアンの進路に位置していた州南西部及び中央部の住民1600人以上が先週以降救助されたということです。
もっとも、郡の当局者らに対しては、避難命令をもっと早く出すべきだったかどうかについて疑問の声が上がっています。
現在州には青空が戻り、住民は避難所から姿を現したが、多くの人々は電気や清潔な飲料水を使用できない状況の中、変わり果てた自分たちの街を目の当たりにしています。
米国内の停電情報を提供するサイト、パワーアウテージ・ドット・USによりますと、60万軒近い世帯や事業者が3日午後の時点で依然として電気の戻らない状態に置かれているということです。
また州保健省はデータに基づき、ゆうに100件を超える水道水の煮沸勧告が州内各地に出ていることを明らかにしました。
イアンは5段階で2番目に強いカテゴリー4のハリケーンとして数日前に上陸し、沿岸の複数の街に壊滅的な被害をもたらしました。
現在、救助隊員が生存者の捜索に当たる中、各自治体は困難な復旧作業に直面しています。