国連事務総長、「ハリケーン・砂塵嵐制御には温暖化対策が必要」
9月 10, 2023 22:31 Asia/Tokyo
国連のグテーレス事務総長は、イランで開かれた砂塵嵐対策会議にメッセージを寄せ、先進国に対し気候変動対策に関する約束や資金援助を求めました。
この会議は、国連の協力により9日土曜からテヘランで始まりました。
IRIB通信によりますと、国連のグテーレス事務総長はこの会議に寄せたビデオメッセージで、「現在までに全世界で3億3000万人が砂塵嵐による影響を受けている」とし、「砂塵嵐は農作物を破壊し、家畜を殺し、産業や人間の健康を損ねる。しかし、人間が対策をすれば状況を緩和することができる」と述べました。
そして、砂塵嵐対策における国際的な協力の重要性を強調し、「農家を守り、この問題の原因の対策をとるべきだ。水資源の管理や合理的な利用により、清潔な水へのアクセスが人間の権利であることを公式に認めるべきだ」と述べました。
また、「ハリケーン対策には気候変動対策が必要だとし、そのためには世界が速やかに二酸化炭素排出削減や温暖化対策に取り組む必要がある」としました。
そして、国際的な協力が非常に重要だとし、今回の会議に出席している国々に対して、協力や対策実行にむけてこの機会を活用するよう求めました。