国際企業、ロシア撤退で2000億ドルの損失
10月 09, 2022 20:42 Asia/Tokyo
CSRロシア戦略研究センターの発表から、ロシア国内での活動を縮小あるいは撤退した外国企業が、今年2月末から現在までに2000億~2400億ドルの損害を被っていることが明らかになりました。
タスニーム通信によりますと、CSRは、この損害額のうち約700億~900億ドルがロシアから完全撤退した企業に関連するものだとしています。報告によると、アメリカ、イギリス、ドイツの企業が最も甚大な損害を被ったということです。
この報告によると、去る9月初旬以降、ロシア国内で活動する外国の大企業のうち34%が同国での活動を縮小し、15%がロシア事業の売却・撤退を決定したほか、7%が売却せずに完全撤退したということです。
CSRは、売り上げ57億ルーブル(9100万ドル)の外国企業を大企業に区分けし、600社がこの区分けに該当するとしています。また、約44%がロシア国内で通常通りに活動しているということです。
ロシアから撤退した企業が多かったのはフィンランド、デンマーク、イギリスの企業となっています。フィンランド企業の8割が撤退を決定し、次いでデンマーク企業が73%、英国企業が35%となっています。