ロシア外相が、国連での対ロシア決議採択を強く批判
(last modified Thu, 13 Oct 2022 12:01:10 GMT )
10月 13, 2022 21:01 Asia/Tokyo
  • ロシアのラブロフ外相
    ロシアのラブロフ外相

ロシアのラブロフ外相が、国連での新たな対ロシア決議採択を強く批判しました。

ロシア・タス通信によりますと、ラブロフ外相は13日木曜、今回の決議採択を強く批判するとともに、「西側は外交テロにより、この決議を採択に持ち込んだ」と述べています。

国連総会は、ウクライナとロシアの間の戦争が始まって以来4回目となる決議を可決し、ウクライナの4つの地域のロシア編入に関する住民投票を承認しませんでした。

今月10日に始まった、4回目の対ロシア決議を採決するための国連総会の臨時会合は、現地時間の12日水曜に再開されました。

この採決では、143の国連加盟国がロシアを非難する決議案に賛成票を、5か国が反対票を投じ、35カ国が棄権しました。

反対票を投じたのはロシアとベラルーシ、北朝鮮、シリア、ニカラグアの4カ国で、中国は棄権しています。

なお、イランとベネズエラは欠席しました。

現地時間の12日夜に多数票で採択されたこの決議ではウクライナの一部地域でのロシアの住民投票を違法として非難され、ロシアにこれらの地域の編入を取り消すよう求めました。

国連総会は実際に、この決議の採択・承認により、ウクライナのドネツク、ヘルソン、ルガンスク、ザポリージャの4地域の編入を非難しました。

国連総会は、国際法に照らしてロシアの行動を違法と見なすとともに、すべての国と国際機関に対し、ウクライナの問題の地域の現状の変更を正式に認めないよう求めています。

国連総会はまたロシアに対し、ウクライナ南東部地域の現状に関する決定を即時かつ無条件に撤回するよう求めました。

国連総会で採択された決議には法的拘束力はありませんが、西側諸国はロシアに対する国際的な圧力を強めようとしています。

去る9月23日から27日にかけて、ウクライナ東部のドンバス東部4 地域(ルガンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャ)で、ロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われました。

その結果ドネツク地域では99.23%、ルガンスクでは98.42%、ヘルソンでは87.5%、ザポリージャでは90.1%がロシアへの編入に賛成票を投じています。

去る9月30日、プーチン・ロシア大統領は、ウクライナのこれらの4つの地域を同国に編入させる条約に正式に署名しました。

 


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