米国内の自動車部品工場で児童労働が発覚
韓国のヒュンダイ自動車会社の最高執行責任者(グローバルCOO)が、「アメリカの複数の部品工場の生産ラインで子どもが就労している」としました。
イルナー通信が20日木曜、報じたところによりますと、ヒュンダイ自動車会社のホセ・ムニョスCOOは、この点に関して、同社が米国内のサプライチェーンにおける児童労働に関連する違反を調査中であり、未成年者を働かせていたことが発覚したアラバマ州の下請け部品メーカーとの関係を断つ方針であることを明らかにしています。
また、「労働法順守に向け、米国の部品サプライヤー網全体で調査を実施するよう指示した」と述べました。
米国におけるヒュンダイ自動車の供給チェーン網は、アラバマ州モンゴメリーにある同社の組立工場に必要な部品を供給する数十の部品製造工場で構成されています。
この報道によると、問題になっているのは「スマート・アラバマ」と「SLアラバマ」の2社の工場で、グアテマラからの移民の未成年の児童ら多数が就労していた事実が確認されています。
ムニョスCOOのこうした表明に先立ち、組合年金基金と協力する株主らがヒュンダイ自動車に書簡を送り、同社に対し部品メーカーでの児童労働の報告に返答するよう警告していました。
この書簡においては、「児童労働は、ヒュンダイが部品サプライヤー向けに人権憲章と行動規範で約束した国際基準に違反している」と述べられています。
一方、SLアラバマとスマート・アラバマの工場は、自社生産ラインでの児童労働について、まだ一切説明していません。
米連邦法および州法では、重機など危険が伴う金属プレス作業場で18 歳未満の者を雇用することは禁止されています。
また、アラバマ州法では、17 歳以下の子供は学校に通う義務があります。