米軍兵士の自殺率が引き続き上昇
(last modified Tue, 25 Oct 2022 08:39:08 GMT )
10月 25, 2022 17:39 Asia/Tokyo
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米軍兵士の自殺者数が依然として増加傾向にあり、2021年には176人に上ったことが明らかになりました。

イラン国営衛星テレビ局「Press TV」によりますと、米軍兵士の自殺者の増加は、生活の質の低下が背景にあるということです。

同局はまた、米軍兵士の自殺件数の増加と、セクシャルハラスメントの報告の増加が同時に起きているとしました。

米国防総省や米軍高官は、兵士の精神的健康に主な影響を与えるのは生活の質であり、米軍の自殺者の大半は、戦闘中に受けた心理的外傷とは関係がなく、経済的問題や人間関係の緊張や、個人的理由に関連しているとみており、またその手段としては個人所有の銃器によることが多いとされています。

去る3月、米国防総省はこうした傾向を踏まえ、軍内部の自殺について調査を行う独立委員会の設置を決定しました。

一方で、日本は自衛隊の隊員の自殺を防ぐために、メンタルヘルスなど精神面での支援を重視しており、自衛隊は2020年度、同僚や上官からの暴行やパワハラなどの嫌がらせを受けた隊員に対応する弁護士によるハラスメント相談窓口を設置しました。

ちなみに、2006年の自衛隊員の自殺者数は100人超でしたが、ここ数年は自衛隊員の自殺者数は減少傾向にあり、2020年は66人にとどまっています。

 


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