アフリカ連合が西側の二重基準を批判
(last modified Tue, 25 Oct 2022 09:31:31 GMT )
10月 25, 2022 18:31 Asia/Tokyo
  • セネガルのマッキー・サル大統領
    セネガルのマッキー・サル大統領

AUアフリカ連合の今期議長国を務めるセネガルのマッキー・サル大統領が、「アフリカ大陸の貧困国はウクライナと同等の尊厳を持っており、直面する問題においてウクライナと同等の丁寧な扱いを受けるべきだ」と語りました。

イルナー通信によりますと、サル大統領は24日月曜、第8回アフリカの平和と安全に関するダカール国際フォーラムにおいて、「アフリカの諸国民は、ウクライナが戦争に巻き込まれ攻撃されているのと同じように、アフリカもテロにさらされていると考えている。しかし、アフリカが直面する経済危機やあらゆる種類の病気への対抗を目的とした、この地域との国際的な連帯は見られない」と述べました。

また、「国連安保理やG20・主要20カ国地域などの国際組織においてアフリカ代表のレベルを高め、アフリカ大陸にこうした国際組織での代表枠を与えるべきである」と表明しました。

さらに、「アフリカはウクライナに反対しているのではない。我々も、アフリカが同国の抱える状況に無関心でいるアプローチを取るべきではない」としました。

ウクライナ危機に対する西側諸国の二重基準や矛盾したアプローチについては、これまでにも多くのアフリカ諸国やイスラム諸国が批判しています。

アフリカ諸国やイスラム諸国は、ヨーロッパ人がシリア、イラク、アフガニスタン、イエメンなどのイスラム諸国、さらにその他の世界各地での戦争に目をつむり、イスラム諸国に対するアメリカの攻撃にはこれまで何の反応も示さなかったにもかかわらず、今では人権侵害を口実に、ロシアの特殊軍事作戦への対抗のためウクライナへの支援を呼びかけていると考えています。 

 


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