世界でのジャーナリスト殺害めぐり、ユネスコが衝撃的な報告
(last modified Wed, 02 Nov 2022 09:45:25 GMT )
11月 02, 2022 18:45 Asia/Tokyo
  • ジャーナリスト殺害
    ジャーナリスト殺害

ユネスコ・国連教育科学文化機関が、世界中で起きているジャーナリスト殺害のほとんどが処罰されないままであることに遺憾の意を示し、各国首脳に対して、犯人の調査・処罰に向けた措置を強化するように呼びかけました。

フランス通信によりますと、ユネスコは2日水曜に公表した報告で、「当機関のデータに基づけば、ジャーナリスト殺害に対し世界で処罰が行われない割合は、86%となっている。この数値は、この10年間で9ポイント減少しているものの、暴力をともなう複雑な動機の行為を防ぐには、まったく不十分である」としました。

ユネスコの統計では、2022年に入ってから9月になるまで、パレスチナ人記者のシリーン・アブアクレ氏を含む22人のジャーナリストが殺害されているとされています。

カタール衛星通信アルジャジーラの記者であったアブアクレ氏は、今年5月11日にパレスチナ・ジェニンの難民キャンプで起きた事件や紛争を取材している最中、占領者たるシオニスト政権イスラエル軍の銃撃を受け、殉教しました。この事件は、各メディアで大きな反応を引き起こしました。

この報告はさらに、ジャーナリストにとって安全な場所はないとして、「2020年から2021年の間に、117人のジャーナリストが取材中に殺害されている」と続けました。

また、2021年に殺害されたジャーナリストのうち女性が占めた割合は、前年の6%から11%とほぼ倍増したということです。

 


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