米軍の核戦略担当トップ、中国の核兵器開発の速度に警鐘
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米軍の核戦略担当トップが最近、中国の核兵器開発の速度に警鐘を鳴らしています。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
11月 05, 2022 20:47 Asia/Tokyo
  • 米国の核兵器プログラムを統括する米戦略軍のチャールズ・リチャード司令官
    米国の核兵器プログラムを統括する米戦略軍のチャールズ・リチャード司令官

米軍の核戦略担当トップが最近、中国の核兵器開発の速度に警鐘を鳴らしています。

CNNによりますと、米国の核兵器プログラムを統括する米戦略軍のチャールズ・リチャード司令官は、今月2日に開かれた国防における潜水艦の重要性を訴える非営利組織の年次シンポジウムでの演説で、中国の核兵器開発が米国を大きく上回る速度で進展していると警鐘を鳴らしました。

また、この件は「短期的な問題」だとの見解を示しています。

そして、「我々の中国に対する抑止力の水準を評価すると、船はゆっくりと沈みつつある」「ゆっくりではあるが、実際に沈みつつある。根本的に、彼らはその分野での能力を我々より迅速に配備している」と述べました。

その上で、こうした状況が続けば米軍の作戦立案や戦闘能力が現状でいくら優れていようと意味をなさなくなるとし、「極めて短期的な問題だ」と分析しています。

過去にも複数の国防当局者らが中国による軍備の増強や核兵器の開発について警戒を呼び掛けてきていますが、リチャード氏のこのコメントは他の当局者らが公言したよりも状況が切迫していることを示しています。

なお、このシンポジウム自体は非公開だったものの、同氏の発言は国防総省のニュース記事として4日金曜に発表されました。

リチャード氏は昨年にも中国による核開発を「戦略的ブレークアウト」と呼び、警戒感を示していました。

バイデン現米政権は一貫して中国を主要な世界規模での競争相手と位置づけており、同国の軍隊と核兵器開発プログラムの進展については先月末に公表した国防戦略関連の一連の政策文書で警告を発していました。

そうした文書の一部によりますと、中国は「運搬可能な核弾頭少なくとも1000発を、2020年代の終わりまでに保有することを意図している公算が大きい」ということです。

 


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