米紙、「米高官がロシアと極秘に協議」
(last modified Mon, 07 Nov 2022 07:54:47 GMT )
11月 07, 2022 16:54 Asia/Tokyo
  • 米国のジェイク・サリバン安全保障問題大統領補佐官とプーチン大統領の外交問題補佐官を務めるユーリー・ウシャコフ氏
    米国のジェイク・サリバン安全保障問題大統領補佐官とプーチン大統領の外交問題補佐官を務めるユーリー・ウシャコフ氏

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、政府当局者からの情報として、米国のジェイク・サリバン安全保障問題大統領補佐官が、過去数ヶ月にわたりロシアの高官らと会談を行っていたと報じました。

この記事では、「サリバン大統領補佐官は、プーチン大統領の外交問題補佐官を務めるユーリー・ウシャコフ氏と交渉を行っているほか、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記とも協議を実施した」と説明されています。

また、協議の目的は、核兵器の使用の脅威を含めウクライナ紛争の激化を防ぐこと、また露米間の開かれた交渉ルートを維持することにあるとし、その上で、協議はロシアによるウクライナでの特別軍事作戦の解決を目的にしたものではない、と強調されていました。

交渉を継続しようとするサリバン補佐官の意向について、同紙に情報を提供した当局関係者によれば、米国の他の政府高官らは現在の条件下での話し合いは生産的なものではないとして補佐官を支持していない、としました。

サリバン補佐官は一方で、ウクライナ政府指導部とも協議を行い、その中で、ウクライナ政府に対し、ロシアとの紛争解決に向けた用意があるという明確なシグナルを出すよう呼びかけとも伝えられています。

同紙は6日にも、西側諸国がロシアとウクライナの平和達成のための条件について個別に協議を行っており、バイデン政権も個人的な形で、ウクライナ政府指導部にロシアとの協議に向けた用意があることを示すよう要請している、と伝えています。

サリバン補佐官は、4日にもウクライナを訪問し、同国のゼレンスキー大統領らと会談して、自国が今後もウクライナを支援していくと表明していました。

 


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