米中間選挙;上院は3州以外拮抗、下院は共和が依然リード
11月 10, 2022 20:40 Asia/Tokyo
全米で開票作業が進むアメリカ中間選挙で、現地時間の9日水曜の時点で上院は3州以外が拮抗し、下院では共和党が依然としてリードを保っています。
報道各社によりますと、上院選は西部のネバダとアリゾナ両州で与野党候補が競り合っています。
下院は全議席の9割で情勢が判明し、現時点では、4年ぶりに過半数の奪取をめざす共和党がリードを保っています。
AP通信の出口調査では、東部時間10日午前4時半(日本時間同日午後6時半)時点で、下院の当選確実は民主184、共和207となっており、2日目の開票作業を終えても44議席で勝敗が見えず、いずれも過半数の218に届いていません。
下院は共和有利との予想に反して接戦となっていますが、これについては選挙戦の終盤に無党派層が民主支持にまわり、共和党の勢いがそがれたとの見方がなされています。
上院の当選確実は民主が12、共和が20で、非改選議席を含めると民主が48議席、共和が49議席を確保しました。
民主党は激戦州の東部ペンシルベニアで共和党から議席を奪い、東部ニューハンプシャー、西部のワシントン、コロラドを死守しました。一方で、中西部のオハイオとウィスコンシンは共和党が制しています。
残る3議席のうち、南部ジョージア州は12月6日の決選投票に持ち越され、アリゾナとネバダは開票率が76%、84%の時点で勝敗が決まっていません。
バイデン大統領は9日水曜、ホワイトハウスで開いた記者会見で、共和党の圧倒的勝利を意味する「レッドウエーブ(赤い波)」が起きなかったとし、民主党が上下両院で事前予測より善戦していると評価しました。