エジプトが、欧州博物館に保管されている自国文化財の返還を要求
(last modified Tue, 15 Nov 2022 05:31:03 GMT )
11月 15, 2022 14:31 Asia/Tokyo

エジプトの考古学者らが、ヨーロッパ諸国に対して、エジプトから窃取された文化財の返還を求めています。

IRIB通信によりますと、エジプトの考古学者らはオンラインで署名運動を行い、自国から窃取された考古学的遺物の返還を要求しています。

問題の文化財の多くがイギリスの殖民地政策時代において、違法にヨーロッパ諸国に持ち出されたものです。

これまでに、文化財の返還を求める嘆願書におよそ10万人が署名しています。

この署名運動は、エジプトの前考古省大臣のイニシアチブにより展開されています。

 

エジプトの首相はイギリス政府に対し、英大博物館に保管されている、エジプトの文化物であるロゼッタ・ストーンの返還を正式に求めています。

この他に、ヨーロッパの博物館に保管されているエジプトの遺物としては、ドイツ・ベルリン博物館にあるネフェルティティ像やフランス・パリのルーブル美術館にあるデンデラの黄道帯(Dendera Zodiac)などが挙げられます。

あるエジプト市民は、「これらの遺物は我々のものであり、わが国が植民地となった時代、フランス、イギリス、アメリカによって違法に窃取されている。これらは非常にわが国にとって非常に重要なものであり、わが国に返還されるべきだ。それは我々の権利である」としています。

 


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