国連事務総長、「化学兵器のない世界を」
11月 30, 2022 20:38 Asia/Tokyo
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国連のグテーレス事務総長
国連のグテーレス事務総長は30日水曜、「化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日」に制定された同日にちなみ、このような大量殺戮兵器のない世界の実現を求めました。
イルナー通信によりますと、グテーレス事務総長は自身のツイッターでこの日について触れ、「化学兵器は世界中で数多くの犠牲者を出している」としました。
また、「化学兵器の犠牲者を追悼する日にあたって私たちは、彼らの記憶を貴重なものとして、このような脅威のない世界を手にするという自分たちの約束を強調しなければならない」と続けました。
そして、世界のすべての国に対し、緊張や核の危険の軽減、核による脅迫の徹底排除のための、外交的対話や協議を呼びかけて、「核兵器のない世界は、依然として国連の最優先事項である」としました。
さらに、NPT核不拡散条約第10回再検討会議が人類の集団的安全を脅かす課題に対処できなかったことに対する遺憾と失望を表明し、「緊迫した国際情勢や核兵器使用の危険増加に対しては、それが偶発的であれ誤算であれ、迅速かつ断固とした対処が必要である」と指摘しました。
過去にもNPT会議は一部の国によって決裂しており、2015年には西側の数カ国がその原因を作りました。
次回のNPT再検討会議は、2026年に米ニューヨークの国連本部で開催される予定です。
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