プーチン氏「核戦争の脅威高まっているが、ロシアは狂ってはいない」
12月 08, 2022 15:40 Asia/Tokyo
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、「核戦争の脅威が高まっているが、ロシアは狂ってはおらず、核兵器を最初に使うことはない」と語りました。
英BBCによりますと、プーチン大統領は7日水曜、ロシアの人権理事会の会合にビデオリンクで出席した際、「自国が攻撃された時のみ大量破壊兵器を使用する」とし、またウクライナでの戦争は「長い道のり」になるだろうと述べました。
また「そのような(核の)脅威が高まっていることを隠しておくのは間違っている」としました。
その上で、「我々は狂ったわけではない。核兵器が何なのか分かっている」と述べ、「この武器をカミソリのように振り回して、世界中を走り回るわけではない」と語っています。
プーチン氏は、ロシアが世界で最も近代的で高度な核兵器を持っていると主張しました。
そして、アメリカについては、「核兵器を他国に配備することで一歩踏み込んでいる」として戦略を比較し、 「ロシアは戦術核を含めた核兵器を他国の領土に置いていないが、アメリカ人はそうしている。トルコや、多くの欧州各国に」との見方を示しています。
プーチン氏は先に、ロシアの核の基本方針では、核兵器を防衛目的でしか使えないと語っていました。
西側諸国は、プーチン氏が当初、特殊軍事作戦の迅速な終結を計画していたとみていました。
今年2月にウクライナ危機が発生して以来、ロシアに核兵器を使用できる能力があるかに、大きな注目が集まっています。
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