若い移民の窮状知って、仏パリでテントデモ(動画)
(last modified Sun, 11 Dec 2022 07:09:27 GMT )
12月 11, 2022 16:09 Asia/Tokyo
  • 若い移民
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仏パリで、若い移民の窮状への理解を訴えるテントデモが行われました。

フランス通信によりますと、今月2日、未成年だと主張する若い移民たちが今月2日、市内中心部にある最高行政裁判所前にテントを張り、支援の拡充と住宅施設への入居を求めるデモを行ないました。

このデモには、6か月前からパリ南東郊イブリシュルセーヌの移民キャンプで暮らしている約470人の難民のうち、およそ200人が参加しました。

さらに、移民支援団体の「ユートピア56」のほか、医療援助団体のMSF国境なき医師団や「世界の医療団」も立ち会っています。

国境なき医師団のウフラジー・カロルワ氏によると、イブリシュルセーヌの移民キャンプは約470人の若者が生活しているにもかかわらず、トイレが四つ、水道の蛇口が六つ、シャワーが12か所しかない劣悪な生活環境だということです。

また、これらの若者たちは法律的に子どもでも成人でもないというグレーな状態に置かれており、支援を受けるのが困難になっているとされています。

さらに、児童福祉の対象にしてもらえるよう、「同伴者のいない未成年者」と認定するよう少年裁判所に訴えている人も少なくありませんが、決定が出るまでには長い時間がかかるのが現状です。

なお、立ち会った支援団体の関係者は今回のテントデモについて、若い移民たちのことを広く知ってもらうための象徴的な行動だと説明しました。

 

 


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