英の病院で、数千件のセクハラ・性的暴力事件が報告
(last modified Tue, 13 Dec 2022 11:47:18 GMT )
12月 13, 2022 20:47 Asia/Tokyo
  • 英の病院で、数千件のセクハラ・性的暴力事件が報告
    英の病院で、数千件のセクハラ・性的暴力事件が報告

複数の最新データから、2017年以来現在までに、イギリスの各病院で医師や看護師、患者などに対する1万6082件ものセクハラや性的暴力事件が報告されていることが明らかになりました。

イギリス紙デイリー・テレグラフは先日、NHS英国国民保健サービスの職員のうち1週あたり6人が、患者もしくは同僚への性的暴力・セクハラ行為を行ったとして届け出がされていると伝えました。

最近入手されたデータではさらに、英国のトラスト企業の5分の1近くで、2017年以降にセクシャルハラスメントの報告が増加していることが示されています。一方、同時期にNHSも、性的暴力に関する法的訴えの調査に数百万ドルを費やしていることが判明しています。

バークレー英保健大臣は、現在までに得られたこれらのデータを「懸念すべきもの」だとし、NHS役員に対して組織内におけるこうした事例に徹底的な対処を取るよう求めました。

医療患者の経験改善を目的とした慈善団体であるEducation for Patient Safety は、「デイリーテレグラフ紙が暴露した『非常に不穏な』記事は、脆弱な患者とその医療提供者との間の「重大な力の不均衡」の悪用を浮き彫りにしている」と報じています。

この団体の執行責任者ヘレン・ヒューズ氏は、「看護分野の専門家は、患者に対し行使する力を判断、加減すべきだ」と語りました。

また、「NHSがMeeToo運動を立ち上げたように、デイリーテレグラフ紙も、情報自由法により、過去5年間に報告された、医師や看護師、患者やヘルパーに対する1万6082件、1日平均で8.8件にも達した性的暴力・セクハラの届出を公表してもよいはずだ」としています。

 


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