EU、ボスニアの「加盟候補国」入りで合意
12月 14, 2022 16:00 Asia/Tokyo
EU欧州連合加盟諸国が、ボスニア・ヘルツェゴビナにEUへの「加盟候補国」の地位を与えることで合意しました。
フランス通信が外交筋の話として報じたところによりますと、ベルギー・ブリュッセルで開かれた欧州閣僚会議で13日火曜、ボスニアを加盟候補国とすることが決定しました。
これは、今月15日のEU首脳会議で正式に署名される予定です。
これによりボスニアは、トルコ、北マケドニア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、モルドバ、ウクライナの7か国の加盟候補国に加わることになります。
ウクライナ危機を受け、EU内では長年行き詰まっていた旧東側諸国の受け入れを検討する意欲が再び高まりつつあります。
その背景には、EUが加盟希望諸国を拒否した場合、ロシアや中国といった大国がバルカン半島に影響力を拡大することへの懸念がある、と言われています。
もっとも、EUの執行機関である欧州委員会によりますと、ボスニアが正式な加盟交渉の開始という次の段階に進むためには、14項目の優先改革事項に定められた条件を満たす必要があるということです。
一般的に、EU加盟には長い年月を要するのが現実です。
ボスニア・ヘルツェゴビナはバルカン半島に位置し、旧ユーゴスラビア連邦から独立した国の1つで、ボシュニャク系イスラム教徒が多数存在しています。
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