ブラジル保健相、「ジカ熱流行は予想以上に深刻」
2月 03, 2016 21:30 Asia/Tokyo
ブラジル保健大臣が、ブラジルにおけるジカ熱の流行は、予想以上に深刻だとしました。
ロイター通信がブラジリアから伝えたところによりますと、ブラジルのカストロ保健大臣は、「ジカ熱の症例のほとんどは、患者に何の兆候も見られない。このため、ブラジルにおけるジカ熱の流行は予想以上に深刻だ」と語りました。
カストロ保健大臣は、来週、ブラジルの大部分の州で、ジカ熱の検査施設が設けられると語りました。
一方で、ブラジル政府は、ジカ熱の流行によりリオデジャネイロオリンピックが中止になる危険性を否定しています。
ブラジルのワグネル官房長官は「我々はブラジルを訪れるすべての選手や観客、観光客に対して、ジカ熱が彼らを脅かすことはないと語るべきだが、妊娠中の女性はより注意を払うべきだ」としました。
リオデジャネイロオリンピックは、今年8月5日から21日に開催される予定です。
ジカ熱はこの数ヶ月、中南米諸国の多くの国に急速に広まっています。
報告によりますと、およそ150万人のブラジル人がジカ熱ウイルスに感染しているとのことでです。
一方で、この病気を根絶するワクチンや薬は、まったく存在していません。
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