米シカゴで子ども4人が銃撃 2人死亡
米北部・シカゴの学校近くで、14~15歳の男女4人が銃で撃たれる事件が発生しました。
現地メディアが伝えたところによれば、これまでに少なくとも2人の死亡が確認され、別の2人がけがをして病院で治療を受けているということです。
米ABC放送が警察の話として伝えたところによれば、銃撃事件は16日午後2時45分ごろ(日本時間17日午前5時45分ごろ)に発生し、放課後、生徒たちが下校する時間帯に銃声が数発鳴り響いたとされています。
学校近くの路上で撃たれた4人は病院に搬送されましたが、14歳、15歳の男性2人は頭部に致命傷を受けて死亡し、15歳の男女2人は肩や腰のけがで治療を受けていますが、命に別条はないということです。
アメリカでは、5月にはテキサス州の小学校で児童19人と教師2人が犠牲に銃乱射事件が発生したほか、ニューヨーク州でもスーパーで男が発砲し10人が死亡するなど米国では銃による犯罪が相次いでいます。
こうした事件を受け、米国のジョー・バイデン大統領は6月、銃規制を強化する法律に署名しました。この法律は18歳~21歳の銃購入希望者の審査を厳格化するほか、裁判所が社会にとって危険だと判断した人物によるピストルやライフルの所持を禁止する基準を定めるよう各州に奨励するものです。また、学校の安全や青少年のこころの健康を守るプロジェクトに財源を投入する内容も含まれています。
各国の銃などの武器所有数をカウントするSaS・スモール・アームズ・サーベイは、「アメリカは世界で唯一、国内に存在する銃器がその国民の数を超えている国である」と発表しました。
SaSの調査によれば、世界に存在する銃器8億5700万丁のうち、3億9300万丁をアメリカが占めており、これは世界全体の46%に相当します。
また、アメリカの人口は、世界総人口のわずか5%ほどですが、世界全体の銃撃犯の31%はアメリカ国籍となっています。