ペルー大統領が首相を交代へ、内閣改造で

ペルー大統領が、内閣改造による首相交代を表明しました。

ロイター通信がペルー首都リマから報じたところによりますと、前任者の罷免を受けて暫定政権を率いるペルーのボルアルテ大統領は１８日日曜、内閣改造の一環として首相を交代させると表明しています。

ボルアルテ政権は政治的混乱に揺れており、広範な抗議活動ではこれまでに２０人が死亡したほか、当局の話では、さらに道路封鎖に関連する衝突で６人が死亡しました。

ボルアルテ大統領はテレビニュース番組で、内閣改造は１９日月曜と２０日火曜に行うと発表しました。

これは、カスティジョ前大統領罷免に抗議するデモが各地で拡大し死者が出たことを理由にコレア教育相とペレス文化相が辞任したことに続くものです。

また、首相就任からわずか１週間のペドロ・アングロ氏の後任については触れなかったものの「オンザジョブ（実務）で学ぶような大臣を置くことはできない」とし、「これは移行期の政府であり、早く行動しなければならない」と語りました。

なお、日本の報道各社によりますと、ペルーでは抗議デモの影響で日本人観光客20人以上が足止めされており、孤立状態のマチュピチュ遺跡からヘリコプターによる観光客の移送が計画されています。

特にマチュピチュやクスコには、日本人20人以上を含む観光客が数百人近くいるとみられ、全員が現地を離れるには、数日かかる可能性があると見られています。

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