バイデン氏が長崎訪問を検討か 実現すれば現職米大統領初
(last modified Tue, 20 Dec 2022 09:20:27 GMT )
12月 20, 2022 18:20 Asia/Tokyo
  • 長崎   
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バイデン米大統領が、来年5月の広島サミットに合わせて長崎を訪問することを検討していることが分かりました。実現すれば、現職の米大統領として初めてとなります。

バイデン米大統領と岸田首相

 

読売新聞によりますと、バイデン氏の長崎訪問は米国側から水面下で打診があり、日米両政府が実現に向けた協議に入っているということです。市民の感情を含め、長崎市の受け入れ態勢などを見極めて最終判断するとされています。

実現した場合は、岸田首相も同行する予定で、日米両首脳が「核なき世界」にむけたメッセージを発信する狙いがありそうです。

長崎市の田上市長は20日、市のホームページ上でコメントを発表し、バイデン氏の訪問検討について「『長崎を最後の被爆地に』という揺るぎない意思を世界に発信していただくことは、被爆地長崎市民の願いである『核兵器のない世界』に向けた潮流を再びつくり出す契機になると確信しています」と期待を表明し、「訪問が実現した際には、被爆地長崎市民は心より歓迎いたします」としました。

しかし、アメリカ政府は広島・長崎に対する原爆投下について未だに公式に謝罪はしていません。

また、日本政府も非核三原則を掲げながら、アメリカの核の傘を是としており、昨年1月に発効した核兵器禁止条約にも唯一の被爆国でありながら参加していません。

こうした中でバイデン氏が長崎を訪問しても、単なるパフォーマンスに終わる可能性が高いといえます。

 


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