ウクライナ、「イランはロシアに弾道ミサイルを全く提供せず」
ウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長は26日月曜、イランは自国産弾道ミサイルをロシアに全く供与していないと語りました。
ファールス通信国際部によりますと、ブダノフ総局長は「イランは決して、自国産の弾道ミサイルをロシアに提供したことはない」と述べています。
ブダノフ総局長は記者団に対し、「イランはロシアに無人機を提供しているが、ロシア軍はイラン産ミサイルも提供を受けたいと考えている」と主張しました。
さらに、「ロシアはイランに対し、弾道ミサイルの提供も要請していたが、イラン側はミサイルは1発もロシア側に供与していない」と主張しています。
ウクライナ側は、「ロシアは現在までに、ウクライナのエネルギー・インフラを狙う目的で約540機の無人機を使用しており、その大部分はウクライナ対空部隊により撃墜された」と主張してきました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週アメリカを訪問し、同国議会にてイランに関する事実無根の主張を提起していました。
ゼレンスキー氏はこの中で、ウクライナ戦争でのロシアへの軍事支援について、イランに対する事実無根の疑惑を繰り返し、イランを名指しでテロリストだと公言しました。
そして、イランがウクライナ戦争で同国のインフラ設備を攻撃するにあたりロシアに加担していると主張し、アメリカ当局に対し可及的速やかに対ウクライナ武器支援を支持するよう求めました。
さらに、「イランはロシア国内に数百機にも及ぶ自爆用無人機を配備しており、これらはわが国の中枢インフラを危険にさらしている。このように1人のテロリストが別のテロリストを作った」としました。
ゼレンスキー大統領は続けて、「イラン製無人機はわが国の中枢インフラにとっての脅威であり、ロシアは自らの犯罪行為の中で、1つの同盟国を見つけた」と述べています。