仏で、警察と黄色いベスト運動参加者が衝突
1月 08, 2023 18:18 Asia/Tokyo
フランスの首都パリおよび各都市において、資本主義体制や政府に反対する人々による抗議デモ・黄色いベスト運動が行われました。
ロシア・トゥデイによりますと、新型コロナウイルスのために一時期中断されていた黄色いベスト運動は、最近の物価上昇への抗議と合わさり、再びフランスの街頭に戻ってきました。
デモ参加者と警察はもみ合いとなり、警察はこれを解散させるために催涙ガスを使用しました。一方で運動の中心メンバーは、フランス各都市で今後数か月にわたって抗議集会を開催していくつもりだと発表しています。
レバノンのアルマヤーディン・テレビはこれに関して、「パリとその他の多くの都市では、黄色いベスト運動のデモが行われ、低水準の退職者年金およびインフレ率の増加に抗議した」と伝えています。
さらに、SNSなどではフランス警察とデモ参加者の衝突を映した動画も公開されています。
フランスの月刊誌「Afrique Asie」の編集長Majed Nehmé氏は、アルマヤーディンとのインタビューで、フランス各都市における黄色いベスト運動の新たな波をめぐり、「フランスの人々は、インフレ率上昇と就労時間増加につながる新年金制度に対して、非常に怒っている」と指摘しました。
そして、「ガス不足と深刻な経済危機だけでなく、フランスの人々の購買力が大きく低下している。同国では、議会解散と早期選挙実施を求める声も出ている」としました。