SNS依存が子供の脳の発達に影響
1月 08, 2023 20:05 Asia/Tokyo
SNSの過度の利用は、子供の脳に段階的に変異を生じさせ、人格にも影響を与える可能性があります。
ブルームバーグによりますと、SNSを過度に利用していた子供190人を3年間にわたって調査した結果、SNSの利用が脳に影響を与える可能性があることがわかりました。
それによると、CTスキャンの結果、これらの子供たちは一部の自身の事柄について敏感であったり、気難しくなる傾向が見られたということです。
この調査結果の公表に続き、米シアトルの高校の責任者らは、子供たちが気鬱、ストレス、不安などの精神的問題を抱えるために学校が教育活動を行うことができないことを理由に、IT企業などを相手取って訴訟を起こしたことを明らかにしました。
同市内の高校100校以上の責任者が生徒5万人とともにシアトル連邦地裁に提出した訴状では、「多くの子供たちが精神の障害で苦しんでいるが、その要因はSNS依存に求めることができる」と指摘されています。
SNSを提供するソーシャルメディア企業の社会的責任をめぐってアメリカの高校が集団訴訟を起こすのは、今回が初めてです。
このような企業が青少年に与える害について責任を持つべきという考え方は、2021年にメタ・プラットフォームズ元従業員のフランシス・ホーゲン氏が内部文書を暴露したことが発端となり、提起されるようになりました。
ホーゲン氏によれば、メタ社は自社の利益のために、SNSの影響を受けやすい青少年を故意にターゲットにしていたということです。
メタ社の他、ティックトックやスナップチャットなどを運営する各企業も、今回のこうした訴えに関するコメントは発表していません。
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