アストラゼネカが最大18億ドルで米社買収、心臓・腎臓病事業強化へ
(last modified Tue, 10 Jan 2023 07:07:57 GMT )
1月 10, 2023 16:07 Asia/Tokyo

英製薬大手アストラゼネカが、米医薬品開発会社シンコル・ファーマを最大18億ドルで買収する見通してです。

ロイター通信によりますと、アストラゼネカは9日月曜、米医薬品開発会社シンコル・ファーマを最大18億ドルで買収することで合意したと発表しました。

今回の買収は、シンコルが高血圧や慢性腎臓病などの治療薬として開発中の「バクスドロスタット」と、アストラゼネカの糖尿病治療薬「フォシーガ」を組み合わせる狙いがあります。

フォシーガは心不全や腎臓病の患者にも効果があることが示され、売り上げが急増していました。

買収価格はシンコル株1株当たり現金26ドル(総額13億ドル)で、今月6日終値に約121%上乗せした水準です。

買収合意には、特定の規制当局にバクスドロスタットを申請した場合に1株当たり現金10ドルが支払われる不確定価額受領権(CVR)も含まれます。

ちなみに、日本の厚生労働省はアストラゼネカ社と2020年12月に1億2000万回分を購入する契約を交わし、同社製の「バキスゼブリア筋注」の国内での接種を進めてきました。

しかし、接種後、極めてまれに血栓が生じるおそれがあるとされ、厚生労働省は去年8月、接種の対象を原則40歳以上に限定したこともあって、接種回数は9月末まででおよそ12万回にとどまっていました。

そのため、昨年9月30日で供給を受けたすべてのアストアラゼネカ製ワクチンが有効期限を迎えたことを受けて、日本国内での接種を同日をもって終了することになりました。

 


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