1月 10, 2023 20:40 Asia/Tokyo

米金融大手ゴールドマン・サックスが今週中に3200人の人員を削減するとの見通しが、関係者の話で明らかになりました。

米CNNによりますと、ゴールドマン・サックスは先行き不透明な経済、市場の情勢を受けて、コスト節減を図るということです。

同関係者によれば、トレーディング・銀行部門が削減対象の3分の1あまりを占め、他部門での採用は継続されます。

人員削減のニュースは、米ブルームバーグ通信が最初に報じました。

ゴールドマン・サックスの昨年9月末時点の従業員は4万9100人で、新型コロナウイルス感染拡大からの回復期に数千人を増員していましたが、FRB米連邦準備制度理事会や他国の中央銀行がインフレ抑制のため利上げにかじを切った影響で、経済全体の活動が減速していました。

企業が世界的な景気後退に備えて合併・買収や新規株式公開を控え始めた結果、助言業務を手掛けるゴールドマン・サックスや同業各社の業績は低迷しています。

同社の昨年7~9月期の決算は、売上高に相当する純営業収益が前年同期比12%減、投資銀行部門では同57%減となっており、10月にはトレーディング事業と投資銀行の部門を統合するなどの大規模再編を発表していました。

米大手企業では景気後退への懸念を背景に人員削減の動きが目立っており、アマゾンが今月、1万8000人あまりの削減計画を発表したほか、モルガン・スタンレーも最近、新たな削減に着手しています。

 


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