アムネスティ、「米はグアンタナモの罪を贖うべき」
1月 11, 2023 20:43 Asia/Tokyo
アムネスティ・インターナショナルは、キューバのグアンタナモ湾に収容キャンプの設置からほどなく21年目を迎えるにあたって、この場所でアメリカが犯した罪を改めて非難しました。
キューバのグアンタナモ湾にある米海軍基地に2002年1月11日、厳重な警備の軍事収容キャンプが開設され、当時のブッシュ米政権がテロと戦いと主張する戦争で逮捕された人々は、アメリカ国外で収監され裁判にかけられることになりました。
アムネスティ・インターナショナルのアメリカ地域責任者であるエリカ・ゲバラ・ロサス氏は、「グアンタナモ湾の収容キャンプが開設されてから21年が経つが、その目的は法治制度に反するものだった。米国が未だに35人の収監者を同キャンプに留めていることは嘆かわしい」と述べました。
同氏によれば、この収監者の大半は公正な裁判を受けておらず、拷問もされていました。
ロサス氏はまた、「一部の逮捕者の事件を調査するために設立された軍事委員会は、不公平で効果がない。同委員会は、収監者に公平な裁判および重要な証拠書類へのアクセスを許していない」と指摘しました。
アムネスティ・インターナショナルは、バイデン米大統領に対し、有罪判決を受けていない同キャンプの収監者を、安全で人権が守られる国へ移送するよう要請しています。
ロサス氏は、「グアンタナモ収容キャンプは、依然として米国の歴史の汚点となっている。バイデンはこの施設を完全に閉鎖すべきである」と強調しました。