ブルキナファソ軍事政権、フランス軍に1カ月以内の撤退を要求
西アフリカ・ブルキナファソの軍事政権が、フランス軍に対して設定期限内の同国からの撤退を要求しました。
CNNが、ブルキナファソの政府系通信社AIBの報道として報じたところによりますと、フランス軍は2018年の合意に基づき、1カ月以内にブルキナファソから撤退する必要があります。
この要求は、ブルキナファソ政府が先週、2018年に署名されたアフリカ諸国におけるフランス軍駐留に関する合意を非難した後に提起されたものです。
AIBは今月21日、軍事政権がフランス軍の駐留を非難したと伝えました。
ロイター通信によりますと、フランスはアルカイダ系やイラク・シリア・ISIS系のテロ組織掃討の支援を口実に、現在も特殊部隊の400人をブルキナファソに駐留させています。
しかし、今月20日には同国首都ワガドゥグで、住民がフランス軍の駐留に抗議する街頭デモを行いました。
デモを撮影した映像によると、参加者は「フランス軍は我が家から出ていけ」「友好ブルキナ・ロシア」などと書かれたプラカードを掲げていました。
この数か月、ブルキナファソの各都市で、同国でのフランス軍駐留に反対するデモが行われています。
フランスが過激派集団やテロ組織との闘いにおいて責務を果たせなかったことから、同国の介入干渉を受けて特に近年、フランスに対する批判が増大しています。
ブルキナファソはかつてのフランスの植民地で、フランス軍はマリの要請を受け13年1月、初めて西アフリカのサヘル地域に入り、国連が承認した地上と空からの作戦を武装勢力に対して展開しました。
最終的にこの作戦は14年8月に成功に終わり、フランスのマクロン大統領は21年6月、同作戦はより国際的な取り組みに入れ替わると発表しました。
これを受け、西側の部隊は22年2月にマリからの撤退を開始しましたが、ブルキナファソでは駐留を続けていました。
フランスとブルキナファソの関係は、2022年9月にイブライム・トラオレ陸軍大尉が軍事クーデターを起こし、サンダオゴ・ダミバ陸軍中佐が解任、政府と議会が開催されて以来、緊張しています。
これは 2022年にブルキナファソで発生した2回目の軍事クーデターであり、その間、クーデターの陰謀者は憲法を一時停止し、国境を閉鎖しました。
ブルキナファソの当局は、ダミバ中佐をかくまったことを含め、フランスが内政に干渉していると非難しています。