米加州でまたも銃撃事件 7人死亡、1人重体
アメリカ・カリフォルニア州でまたも銃撃事件が発生し、7人が死亡、1人が重体となっています。
米CNNが同州サンマテオ郡の当局者の発表として報じたところによりますと、米カリフォルニア州サンフランシスコの約45キロ南部にあるハーフムーンベイ市内2箇所で現地時間の23日月曜、銃撃事件が発生し、少なくとも7人が死亡、1人が重体となっています。
事件はマッシュルーム農場と、この農場から約3.2キロ離れたトラック施設で発生しました。
サンマテオ郡保安官の記者会見によると、最初の現場に駆け付けた警官は、4人が死亡し、1人が負傷しているのを発見したのに続き、続いて別の現場で3人が死亡しているのが見つかりました。
容疑者の男(67)はハーフムーンベイ市在住で、市内にある保安官分署の駐車場に止めた自分の車の中にいるところを発見され、抵抗することなく拘束されました。なお、この男の車内からは半自動拳銃が見つかっています。
また、現時点では犯行動機は不明ですが、当局は容疑者が単独で行動していたとみています。
カリフォルニア州では21日にモントレーパークで起きた銃撃事件でも11人が死亡しています。
なお、今年に入ってから今月21日までに、全米では武器による38件の殺害事件が発生しています。
調査によると、米国の一般市民が保有する銃火器の数は合わせて3億9300万丁で、市民100人あたり120.48丁保有している計算です。こうした一般市民による銃の携帯は、むしろ治安の悪化につながっています。
銃犯罪の件数でアメリカは他国よりも突出しています。アメリカの人口は世界の5%を占めるにすぎませんが、銃犯罪の件数では世界全体の31%を占めています。
アメリカはまた、幼稚園などで銃犯罪から身を守る方法を教えている唯一の国でもあります。
CDC・米疾病予防管理センターによると、昨年の米国の子供や若者の死因のトップが銃犯罪で、交通事故による死者よりも多くなりました。