ロシア・アゼル首脳が電話会談、南コーカサス問題めぐり
2月 15, 2023 15:54 Asia/Tokyo
プーチン・ロシア大統領がアゼルバイジャンのアリエフ大統領と電話会談し、南コーカサス地域の安定と安全保障確保の重要性を強調しました。
ロイター通信が、ロシア大統領府・クレムリンの14日火曜の発表として報じたところによりますと、ロシア大統領府は、「アゼルバイジャン・アルメニア国境地域の安定と安全保障確保に向けたたゆみない前進の重要性が強調された。この点においてロシア、アゼルバイジャン、アルメニア間の最高レベルの関連合意が全て無条件で実施されるべきであることが再確認された」とする声明を発表しました。
旧ソ連構成国のアゼルバイジャン領内にあるナゴルノ・カラバフ地域を巡り、同国と隣国アルメニアの対立から緊張が高まっています。
この地域は、国際的にはアゼルバイジャン領とみなされているものの、その住民の大半はアルメニア人が占め、事実上アルメニアが実効支配しています。
アルメニアとアゼルバイジャンは、係争地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐり長年にわたり対立し、2020年にも1ヶ月以上の紛争を引き起こしました。
最終的に同年11月10日、アルメニア、アゼルバイジャン、およびロシアの3カ国は、この紛争を終結させるための協定に署名しました。
この停戦協定により、アゼルバイジャンは今回の紛争で奪還した領土を維持するとともに、アルメニア側は同地域の支配権を放棄することが義務付けられました。
この合意について、プーチン大統領は、「この紛争は数千人もの死者を出し、多くの人々を避難に追いやり、地域全体を戦争に陥れる恐れがあった。今回の合意は永続的な政治的解決への道を開く」とコメントしています。