仏パリにごみの山、回収業者らの年金改革反対ストで
(last modified Tue, 14 Mar 2023 09:08:22 GMT )
3月 14, 2023 18:08 Asia/Tokyo

フランス・パリで、政府の年金制度改革に反対するごみ回収業者らが1週間にわたりストライキを行っており、市内には何千トンものごみの山ができています。

フランス通信によりますと、パリ市庁舎が今月12日に明らかにしたところでは、パリ郊外の三つのごみ焼却場でも従業員がストを実施し、道路には黒いごみ袋の山ができ、ごみ箱はあふれているということです。

家庭ごみの回収を担当するシクトムは、ごみ回収車を地域の他のごみ保管場所や処理施設に向かわせているものの、現時点では警察の介入は要請していないことを明らかにしました。

パリ市庁舎職員は先週、市内の半数の地区でごみ回収を行いました。

ストライキによる影響は5、6、16区など行政区や高級住宅街の一部に出ており、他のエリアはストを行っていない民間企業が回収を担当しています。

なお、左派系強硬派労働組合・CGT労働総同盟によりますと、ごみ回収員と回収車の運転手の定年は現在57歳ですが、年金改革案では59歳まで働かなくては年金はもらえないことになります。

比較的若いころから働き始める人が多い職種のため、不公平だと考える人も多く、改革案でも、労働条件が厳しい人は早期退職が認められています。

フランスではエマニュエル・マクロン大統領が打ち出した年金支給開始の年齢を62歳から64歳に引き上げる改革案に反対するデモやストライキが続いています。

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