世界経済フォーラム、「今後5年で世界の雇用1400万人分が消滅」 
(last modified Mon, 01 May 2023 10:41:57 GMT )
May 01, 2023 19:41 Asia/Tokyo
  • 今後5年で世界の雇用1400万人分が消滅
    今後5年で世界の雇用1400万人分が消滅

WEF世界経済フォーラムが報告書で、景気後退や人工知能のような技術の普及に伴い、今後5年のうちに世界で1400万の雇用が消滅すると予想しました。

米CNNによりますと、WEFは800社以上を対象に実施した調査をもとに、2027年までに6900万の新規雇用が創出され、8300万の雇用が失われると予想し、実質的には現在の雇用の2%に当たる1400万の雇用が失われるとしました。

予想ではこの間、再生可能エネルギーへの切り替えが雇用創出の大きな原動力となる一方で、経済成長の減速やインフレが雇用喪失を引き起こすとされたほか、AIの急速な普及による影響も指摘されました。

企業はAIツールの導入と管理のために新しい人材を採用する必要が生じ、専門家の雇用は27年までに平均で30%の増加が見込まれる半面、AIが普及すれば職種によってはマシンが人に入れ替わるようになり、記録管理職や事務職は27年までに2600万人減る可能性があります。

ただ、WEFが調査対象とした組織では、ビジネス関連の業務のうち現時点でマシンが担っているのは推定34%にとどまり、20年からの伸びはごくわずかとなっています。今後の普及ペースについても、WEFは20年の時点で経営者は業務の自動化を25年まで47%と見込んでいたところを、今回調査で27年までで42%と下方修正しました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem