米政権幹部;「ロシア側の死傷者、昨年12月以降で10万人以上」
May 02, 2023 18:46 Asia/Tokyo
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ウクライナ戦争
NSC米国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官が、ロシアによるウクライナ特殊軍事作戦について、昨年12月以降のロシア側の死傷者が10万人を超えたとの見方を示しました。
米CNNによりますと、カービー氏は1日月曜記者団に対し、ロシア側は最近の作戦で軍備と兵力を使い果たし、戦死者も2万人を超えていると主張しています。
また、死傷者の半数近くは民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員だとしました。
同氏はさらに、ワグネルの創始者プリゴジン氏が去る4月30日、犠牲になった戦闘員は94人だと述べた発言を、「ばかげた主張にすぎない」と一蹴(いっしゅう)しました。
そして、死傷者10万人という説の情報源を尋ねた質問については、「われわれが収集できた情報のうち、機密レベルが引き下げられた部分」に基づく人数だと答えました。
その一方で、ウクライナ側の死傷者には言及せず、人数を公開するかどうかは同国の判断に従うと述べました。
加えて、戦闘の状況については、ウクライナ東部バフムートで激戦が続くなか、冬の間に攻勢を仕掛けたロシア側の作戦は「行き詰まり、失敗した」との認識を示しています。
また、「ロシアがバフムートで少しずつ獲得した戦果に、戦略的な価値はほとんどない」との見解を示しました。
なお、OHCHR国連人権高等弁務官事務所は先月11日、ロシアのウクライナ特殊軍事作戦で民間人8490人が死亡したことが確認されたと発表しています。
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