国際報道自由デーに平和活動家2人が米国務長官の講演会から追放
(last modified Thu, 04 May 2023 09:26:35 GMT )
May 04, 2023 18:26 Asia/Tokyo

国際報道自由デーだった3日、米国務長官の講演会場から同国の2人の平和活動家が退席を迫られ、追放される出来事がありました。

5月3日は、ユネスコ国連教育科学文化機関により「国際報道自由デー」に制定されています。

イルナー通信によりますと、アメリカの平和運動団体「コードピンク」の創設者で平和活動家であるメディア・ベンジャミン氏は、現地時間の3日水曜、「世界報道自由デー」に関するブリンケン米国務長官のスピーチの会合に出席し、内部告発サイト・ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏の釈放を求めました。 

この報道によりますと、ベンジャミン氏は他の平和活動家と共に、アサンジ氏の釈放を求めるプラカードを掲げ、叫び声を上げながらステージにいるブリンケン国務長官の隣にたどり着きましたが、すぐに多数の警備員に取り囲まれ、後ろからつかまれて会場から追放されました。

この活動家が抵抗したため、他の3人の保安官もすぐさま加わり、講演会場から追放しました。

約13年前、英ガーディアン紙、米ニューヨーク・タイムズ紙、仏ル・モンド紙、独シュピーゲル紙、スペインのエル・パイス紙が協力し、いわゆる「ケーブルゲート」事件においてジュリアン・アサンジ氏が入手した25万件の文書からの抜粋を公開しました。

当時米陸軍兵だったチェルシー・マニング二等兵がウィキリークスに漏洩した資料は、イラクとアフガニスタン戦争におけるアメリカの犯罪を暴露するもので、世界各地におけるアメリカの外交政策に疑問を投げかけています。

アサンジ氏は、アフガンとイラクでの戦争に関連する数十万件の漏洩文書を公開したとして、米国で起訴され、刑務所に収監されました。

さらに、この日の講演に出席した別のジャーナリストは、シオニスト政権イスラエルの勢力によるカタール衛星放送局アルジャジーラのパレスチナ系アメリカ人ジャーナリスト、シリーン・アブアクレ氏の暗殺・殉教を非難しました。

シリーン・アブアクレ氏は2022年5月11日、パレスチナ・ヨルダン川西岸ジェニン収容所を取材中にこのキャンプへの攻撃でイスラエル兵によって殺害され殉教しました。

アブアクレ氏の殉教は、シオニスト政権による記者とジャーナリストの殺害の最初のケースではありません。パレスチナの報道各社によれば、この政権はパレスチナ人の第2次インティファーダが始まった西暦2000年以来、45人のジャーナリストを殺害してきました。

 


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