仏政治家、「最近の混乱は内戦開始も同然」
7月 03, 2023 17:07 Asia/Tokyo
フランス大統領選挙の元候補者だったエリック・ゼムール氏が、「わが国の最近の情勢は、内戦および人種戦争の始まりである」として警告しました。
ファールス通信によりますと、ゼムール氏は「わが国での最近の混乱は、内戦および人種戦争の始まりになりうる」と警告しています。

同氏はテレビ局「ヨーロッパ1」とのインタビューで、「内戦は、国民と政府の間の紛争を意味するが、これはまさに今起きていることに他ならない」と述べました。
移民排斥派でもあるこのフランスの政治家はさらに、「今起こっていることの原因は、フランスの難民政策にある」と付け加えました。

そして、「フランス警察はすでに大きな圧力にさらされている上、彼らは、被害の増加や制御不能な緊張を招く可能性があるため、衝突を起こさないよう命じられている」と語りました。
フランス首都パリ近郊で現地時間の先月27日朝、警察官が17歳の少年を射殺した。事件についてこの警察官は、少年が逃走を試みたとの疑いから発砲したと説明しています。

このニュースが報道された後、パリ郊外では抗議活動が起き、激怒したデモ参加者が官公庁の建物や街頭の車に放火するなどしました。この混乱はまた、フランスの他の都市や地域にも波及しています。
なお、エマニュエル・マクロン仏大統領は、この少年の死を「筆舌に尽くしがたく、また正当化できないものだ」と評しています。
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