仏大統領、「街頭での警察の圧力を維持」

フランスのマクロン大統領は、警官による17歳の少年殺害を受けての抗議活動に関し、警察が参加者らに街頭で圧力をかける圧迫的な弾圧方針を維持するよう求めました。

イルナー通信によりますと、マクロン大統領は3日月曜、ダルマナン内務大臣に対し、平穏な「暴力が減少した状態」に戻るまで、街頭での警察の監視を続けるよう求めました。

フランス内務省は、「マクロン大統領は行政機関に対し、平穏が戻り秩序の回復が確実になるよう、警察の街頭配備を広い規模で行い、高いレベルの圧力をかけ続けるよう要請した」としました。

公式統計によれば、フランスでは先月27日夜以降、抗議活動が続く中で3200人が拘束されていますが、その平均年齢は17歳であり、3分の2はこれまで警察と関わりなく犯罪記録もない者だったということです。

抗議活動の規模が拡大し、広範囲で庁舎や公共の場所、街頭の車などへの被害が出ていることで、フランスでは連日のように多数の者が拘束され、その動向がニュースで大きく取り上げられています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。