米の移民収容施設で人権侵害が横行
7月 19, 2023 15:38 Asia/Tokyo
アメリカで拘束・収容された不法移民が、悲惨な状況下で暮らすことを余儀なくされています。
犯罪を犯していない不法移民・難民申請者の拘束については、複数の人権団体が、基本的人権の一つである自由権を侵害する違法な措置だとしています。
イルナー通信が18日火曜、報じたところによりますと、米ルイジアナ州ウィン郡の移民収容施設にいる人々が置かれている状況は、清潔な飲料水が手に入らず満足な医療サービスも受けられないという、非常に劣悪なものです。
弁護士や移民支援者らは、これらの人々が常に国外追放や独房への移送の恐怖にさらされていると指摘しています。
支援者らはさらに、アメリカ移民・関税執行局が昨年、これらの施設の状況改善や建替えを約束したものの、現在に至るまで何も変わっていないと説明しています。
収容された移民に無償で弁護士を斡旋する団体「Southeast Immigrant Freedom Initiative」のゴンザレス副代表は、ウィン郡の施設の状況が何も変わっていないとしながら、医療が行き届いていないことに触れ、「今年4月に行った視察では、人々が開いた傷口の縫合も受けられずに放置されているという、恐ろしい現状を見た」と述べました。
このような施設での人権侵害をめぐっては、多くの人権団体がアメリカを批判していますが、それにもかかわらず同国は、状況を改善する措置を講じていません。