7月 19, 2023 20:55 Asia/Tokyo
  • 沖縄県金武町の河川
    沖縄県金武町の河川

米軍キャンプ・ハンセン内で有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)を含む泡消火剤が保管されていたことが、海兵隊の内部文書で初めて分かりました。

沖縄タイムスが伝えたところによりますと、同紙が米情報公開法で入手した在沖海兵隊幹部のメールによれば、2019年9月時点で在沖基地にはPFAS泡消火剤を積んだ消防車や消火機器が計65台あるとの記述がありました。

同年8月29日には、普天間飛行場で消防車がバリケードに突っ込み、消火剤タンクに穴が開く事故が発生し、400リットルの泡消火剤が漏れて側溝に流れ込んでいます。

海兵隊幹部はメールの中で「在沖海兵隊基地で泡消火剤漏れの事故が起きるのはここ数カ月で3回目のはずだ。3回は多い」と指摘していました。

キャンプ・ハンセンに近い沖縄県金武町が22年に町内の河川などで行ったPFASの水質調査では、同キャンプ近くの屋嘉区の旧処分場地内から、環境省が定める暫定指針値の15・6倍に当たる780ナノグラムのPFASが検出されており、同町は基地への立ち入り調査を求めていました。

仲間一町長は「基地が汚染の原因となっている可能性が高い。原因究明のため、基地内の立ち入り調査を求めたい」と話しています。

屋嘉区の島本勇人区長も、「汚染の原因は米軍基地からの可能性が高いと思う。住民から不安の声が上がっている。風評被害も出ている。国には早急な対応を求めたい」と訴えています。

 


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