カナダで、新たに先住民の子どもの集団墓地が見つかる
8月 30, 2023 19:28 Asia/Tokyo
カナダ西部のある先住民少数民族が、同国の先住民の宗教教育施設の近くで約100人の子供たちの集団墓地を発見したことを明らかにしました。
カナダの人権蹂躙問題の発端は、19世紀から20世紀にかけて、カナダの先住民族コミュニティの約15万人の子どもたちが家族から強制的に引き離され、同国政府の命令により、カトリック教会が管轄する139の寄宿学校で「カナダ文化」に同化させられたことにあります。
フランス通信によりますと、「イングリッシュ・リバー・ファースト・ネーション」として知られるある先住民コミュニティの首長は、発見された墓の数が今後増加する可能性があるとして警告し、79人の子供と14人の乳児の遺体を含む93の墓が発見されたことを明らかにしました。
これらの墓はカナダ中西部サスカチュワン州でボーヴァルと呼ばれる先住民族の寄宿学校近くの調査の中で発見されました。
過去2年間で、これら先住民族の教育施設の近くで1,300以上の子供の墓が発見されており、このことはカナダの過去の植民地時代に暗い影を落としています。
2022年7月、ローマ教皇フランシスコは歴史に残るカナダ訪問に踏み切り、同国の先住民に謝罪しました。
カナダは人権擁護の優れた国の一つとみなされており、国連人権理事会などの国際機関では西側支配に反対する一部の国に対して常に鋭い非難の矛先を向けてきました。しかし、その一方でカナダの人権の歴史には闇の部分も数多く存在します。特に、その中で最も重要なものは先住民に対する虐待、および彼らに対するあらゆる制限、差別、圧力行使です。
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