Pars Today

ロシア外務省のザハロワ報道官が、米ドルはアメリカが覇権・植民地主義を行う道具であったことを強調しながら、ドル排除はすでに世界の現実になっているとしました。

ロシアのニュース局・ロシアトゥディによりますと、ザハロワ報道官は、「米ドル排除は、我が国だけが望んでいるのではない。多くの国々が現在、自国通貨での貿易に目を向け、米ドルの使用をやめようとしている」と述べました。

続けて、「米国はこれまでに、ドルを覇権主義および新植民地主義の道具として利用してきた」としました。

また、「世界が抱える経済問題は、そのほとんどが米国を根源としている。ロシアをはじめとした多くの国々が今日目指しているドル排除は、単なる目標ではなく、すでに世界の現実になっている」と指摘しました。

ロシアトゥディはさらに、ロシアが2014年から対外貿易における米ドル使用を縮小させていたものの、昨年から始まった制裁により、この流れを加速させる必要に迫られたとした上で、「現在、ロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカの率いる新興経済国グループ・BRICSは、すべての国際貿易において自国通貨使用へと切り替えることを検討している」と説明しました。

BRICS構成諸国は現時点で、世界経済の25%超、世界貿易高の20%、 世界人口の40%超を占めています。

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