国連が、米の対ウクライナ劣化ウラン弾供与決定に懸念を表明
9月 07, 2023 18:32 Asia/Tokyo
米国防総省がウクライナへの劣化ウラン弾供与を発表したことを受け、国連がこのアメリカの決定に懸念を表明しました。
米国務総省は6日水曜、同国がウクライナに対する1億7500万ドル相当の新たな支援策の一環として、同国に劣化ウランを含有する戦車用砲弾を供与すると発表しました。
イルナー通信によりますと、ファルハン・ハク国連報道官は6日水曜、米による劣化ウラン弾供与に関する報道を確認し、「国連は常に、世界各地での劣化ウラン弾の使用を懸念している」と述べました。
また、ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)は、「こうした劣化ウラン弾は危険であり、ガンへの罹患や身体障害児の出生を招く可能性がある」としています。
アメリカ政府はこれまでに、430億ドル以上に及ぶ兵器などの支援物資をウクライナに供与していますが、このことは他の西側諸国からの支援と共に、ウクライナ戦争を長引かせています。
こうした中、ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナを訪問し、同国のクレバ外相との会談で「アメリカとして対ロシア戦争での勝利達成までウクライナへの支援を約束する」としました。