9月 26, 2023 14:08 Asia/Tokyo
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南極大陸周辺の海氷面積が今年、冬場として観測史上最小を記録したことが明らかになりました。

ロイター通信によりますと、これはNSIDC米国立雪氷データセンターは25日月曜、明らかにしたものです。

NSIDCの観測では、南極の海氷面積は今月10日に1696万平方キロで今年のピークを打ちました。この数字は冬場のピーク面積としては衛星観測が始まった1979年以降最小で、86年に観測したこれまでの冬の記録を約100万平方キロも下回っています。

NSIDCの科学者は、この減少幅を「極端な記録更新だ」だとしました。

科学者らは、南極で気候変動の影響が加速しているとの懸念を強めています。

研究者の話では、海氷面積の減少はペンギンなど海氷の上で繁殖や子育てをする動物に大きな打撃をもたらすほか、氷で反射される太陽光が減るため温暖化を加速させる恐れがあるということです。

南半球では通常、冬終盤の9月ごろに海氷面積がピークに達し、その後は氷が解けて夏終盤の2月か3月に最も小さくなるということです。

なお、夏場の南極の海氷面積も今年2月、前年に記録した過去最小を更新していました。

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