欧州が、医薬品生産で中国に大きく依存
11月 18, 2023 14:34 Asia/Tokyo
ドイツをはじめとしたヨーロッパ諸国が、医薬品生産においてアジア諸国、中でも中国に大きく依存していることが、ある調査で分かりました。
ドイツの週刊誌デア・シュピーゲルは、医薬品生産の拠点がこの20年間にヨーロッパからアジアへと移っており、ドイツをはじめとしたヨーロッパ諸国は現在、アジア諸国、中でも中国に大きく依存しているため、医薬品不足の定期的発生につながっていると伝えました。
ジェネリック医薬品で使用される薬剤成分は、西暦2000年の時点では約3分の2がヨーロッパで、3分の1がアジアで生産されていましたが、現在ではこの比率が逆転し、3分の2が中国やインドなどのアジア諸国で生産され、ヨーロッパにも輸出されています。
この20年間にアジアへ生産拠点が段階的に移った成分には、アモキシシリンのような抗生物質、パラセタモール、イブプロフェンといった、よく知られるものも含まれています。