アカデミー賞授賞式、さながら人種差別の展覧会
3月 11, 2024 20:18 Asia/Tokyo
日本時間11日に行われた米アカデミー賞授賞式で、複数の受賞者の振る舞いが人種差別的だと批判を浴びています。
問題になっているのは助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・ジュニア氏と主演女優賞を受賞したエマ・ストーン氏です。いずれも前年受賞者のアジア系俳優からオスカー像を受け取る際に、視線を合わせることもなく他の白人俳優らとだけ喜びを分かち合う姿が「人種差別」だとしてSNS上で批判を呼んでいます。
アカデミー賞では、今年の受賞者を前年の受賞者が発表し、オスカー像を手渡すことが慣例となっています。
また、エマ・ストーン氏にいたっては、前年受賞者のミシェル・ヨー氏が像を手渡すはずが、友人のジェニファー・ローレンス氏が像を奪い取り、ストーン氏に渡すという醜態でした。
欧米では黒人に対する人種差別は暴力や暴言などで可視化され、それゆえ差別行為として認知されていますが、アジア系に対する差別は、今回のようにそもそもその場に存在しないかのように扱われることが多いとされます。
そのため、差別を行った者が後になって「気づかなかった」「そんなつもりはなかった」と言い逃れできることも問題に輪をかけています。