米情報機関、「中国、ロシア、イランが米中心の体制を疑問視」
3月 13, 2024 17:07 Asia/Tokyo
アメリカの複数の情報機関の長官らが報告において、世界における米の優位性を乱す要素としてロシア、中国、イランを挙げました。
この報告書においては、「米国は、大国間の競争、国民・民族を越えた問題、地域紛争などの理由で、圧力にさらされている」と述べられています。
この中で、アメリカの複数の情報機関の長官らは、同国が「もろい国際体制」の問題に直面しているとの見解を示すとともに、「イラン、ロシア、中国は、国際体制の旧来の決まりごとに疑問を突き付けている」としました。
もっとも、米国が上位文書において他の世界大国、即ちイラン、中国、ロシアへの敵対を主張するのは、これが初めてではありません。
米政府は、西側諸国が作り出して存続を手助けしている国際リベラル体制を、中国がロシアやイランとともに疑問視し、西側諸国が国際体制に対し数世紀にわたり及ぼしてきた権威を否定するのではないかと恐れています。
米国政府はそこから、中国、ロシア、イランといった地域的・国際的なライバル国に対し、上位文書や自国諜報機関の年次報告書などにおいて常に攻撃的にアプローチを取っているのです。しかし一方で、国際的な危機扇動に自国が関わっていることや、ライバル国に対する自らの敵対行為に言及することはないのです。